原発汚染水対策/安倍政権の姿勢も
『その場しのぎだ』
急いで多くの分野の人材を集め‥‥
河北新報社説より 2013-09-04
この程度の対策では、
東電に代わって安全に汚染水対策や
廃炉作業を主導できるかどうか極めて疑わしい。
急いで多くの分野の人材を集め、
東電を技術的に指揮できる独立した
組織を立ち上げなければ、乗り切ることは困難だ。
にほんブログ村
河北新報社説より 2013-09-04
………………………………………………
◆原発汚染水対策/国の姿勢も『その場しのぎだ』
東京電力福島第1原発の放射性汚染水問題で、政府が3日、約470億円の税金を投入して対策に当たることを決めた。
原発敷地内の地下水から高濃度の放射性物質が検出され、海への流出が疑われてから2カ月以上たつ。政府としてようやく対策に乗り出すことになったが、その中身は新味に乏しく、体制面で取り組みが強化されるとも思えない。
この程度の対策では、東電に代わって安全に汚染水対策や廃炉作業を主導できるかどうか極めて疑わしい。
当面は政府の責任で、海への流出を防ぐ緊急対策に全力を挙げなければならない。同時に体制をもっと強化し、実効性のある中長期対策を具体化させるべきだ。
原発事故から3年目に入ったことし、東電の汚染水対策は破綻の連続だった。4月にまず、巨大なプールである地下貯水槽からの漏出が発覚した。
増え続ける汚染水の保管は地上のタンクと地下貯水槽の2本立てだったが、タンクに頼るしかなくなった。
ところが、8月になってタンクからも高濃度汚染水が漏れて、海に流れた可能性が高いことが分かった。
さらに原発の地下道(トレンチ)に地下水が浸入し、放射性物質に汚染されて海に流出していることも判明している。流出量は1日に約300トンと推定され、いまだに止められない。
東電任せの限界が明らかになった以上、政府が前面に立って本気で取り組むしか方法はない。安倍晋三首相は3日、「場当たり的な事後対応ではなく、根本的解決」を目指すと訴えたが、明らかにした国の対策も不十分だ。
凍土遮水壁や放射性物質除去設備などを具体策として挙げているが、いずれも今までの対策の延長であり、内容的には前進していない。
体制面では、原子力災害対策本部の下に「廃炉・汚染水対策関係閣僚会議」を設置するほか、対策に当たる現地事務所を新設するという。
にほんブログ村
これでは「平常時」と変わらず、急ごしらえの場当たり的対応としか映らない。高濃度放射性汚染水の海洋流出という、前例のない危機的事態への対応とはとても思えない。
急いで多くの分野の人材を集め、東電を技術的に指揮できる独立した組織を立ち上げなければ、乗り切ることは困難だ。
政府が今回、遅ればせながら汚染水対策に乗り出したのは、2020年夏季五輪の東京誘致への悪影響を心配したためだという。もしそうだとしたら、危機意識の欠落を世界に向けて発信しているようなものだ。
汚染水問題を含めて原発事故の処理作業を監視し、必要ならば、すぐさま自ら乗り出すのが政府の責務のはずだ。
海外から厳しい視線を浴びるまで動きださないのでは、国民をないがしろにしているに等しい。そんなことでは原子力政策は全く信用されない。
河北新報社説より 2013-09-04
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2013/09/20130904s01.htm
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2013/09/20130904s01.htm
『フクシマの悪夢』増え続ける小児甲状腺がん この国はすでに〈国家〉の体(てい)を成していない
福島の子供の避難・移住は『金にならないから止め』除染と原発輸出 福島第一原発の汚染水問題-
原発を外国に売り歩く 日本の首相について思うこと『地球全生物の命運がかかっていることなのに』
原発をゼロにしてから死ぬのが、大人の責任だと思う。「未来の子供達の為に」
↓↓ポッチお願いします。
にほんブログ村
『その場しのぎだ』
急いで多くの分野の人材を集め‥‥
河北新報社説より 2013-09-04
この程度の対策では、
東電に代わって安全に汚染水対策や
廃炉作業を主導できるかどうか極めて疑わしい。
急いで多くの分野の人材を集め、
東電を技術的に指揮できる独立した
組織を立ち上げなければ、乗り切ることは困難だ。
にほんブログ村
河北新報社説より 2013-09-04
………………………………………………
◆原発汚染水対策/国の姿勢も『その場しのぎだ』
東京電力福島第1原発の放射性汚染水問題で、政府が3日、約470億円の税金を投入して対策に当たることを決めた。
原発敷地内の地下水から高濃度の放射性物質が検出され、海への流出が疑われてから2カ月以上たつ。政府としてようやく対策に乗り出すことになったが、その中身は新味に乏しく、体制面で取り組みが強化されるとも思えない。
この程度の対策では、東電に代わって安全に汚染水対策や廃炉作業を主導できるかどうか極めて疑わしい。
当面は政府の責任で、海への流出を防ぐ緊急対策に全力を挙げなければならない。同時に体制をもっと強化し、実効性のある中長期対策を具体化させるべきだ。
原発事故から3年目に入ったことし、東電の汚染水対策は破綻の連続だった。4月にまず、巨大なプールである地下貯水槽からの漏出が発覚した。
増え続ける汚染水の保管は地上のタンクと地下貯水槽の2本立てだったが、タンクに頼るしかなくなった。
ところが、8月になってタンクからも高濃度汚染水が漏れて、海に流れた可能性が高いことが分かった。
さらに原発の地下道(トレンチ)に地下水が浸入し、放射性物質に汚染されて海に流出していることも判明している。流出量は1日に約300トンと推定され、いまだに止められない。
東電任せの限界が明らかになった以上、政府が前面に立って本気で取り組むしか方法はない。安倍晋三首相は3日、「場当たり的な事後対応ではなく、根本的解決」を目指すと訴えたが、明らかにした国の対策も不十分だ。
凍土遮水壁や放射性物質除去設備などを具体策として挙げているが、いずれも今までの対策の延長であり、内容的には前進していない。
体制面では、原子力災害対策本部の下に「廃炉・汚染水対策関係閣僚会議」を設置するほか、対策に当たる現地事務所を新設するという。
にほんブログ村
これでは「平常時」と変わらず、急ごしらえの場当たり的対応としか映らない。高濃度放射性汚染水の海洋流出という、前例のない危機的事態への対応とはとても思えない。
急いで多くの分野の人材を集め、東電を技術的に指揮できる独立した組織を立ち上げなければ、乗り切ることは困難だ。
政府が今回、遅ればせながら汚染水対策に乗り出したのは、2020年夏季五輪の東京誘致への悪影響を心配したためだという。もしそうだとしたら、危機意識の欠落を世界に向けて発信しているようなものだ。
汚染水問題を含めて原発事故の処理作業を監視し、必要ならば、すぐさま自ら乗り出すのが政府の責務のはずだ。
海外から厳しい視線を浴びるまで動きださないのでは、国民をないがしろにしているに等しい。そんなことでは原子力政策は全く信用されない。
河北新報社説より 2013-09-04
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2013/09/20130904s01.htm
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2013/09/20130904s01.htm
『フクシマの悪夢』増え続ける小児甲状腺がん この国はすでに〈国家〉の体(てい)を成していない
福島の子供の避難・移住は『金にならないから止め』除染と原発輸出 福島第一原発の汚染水問題-
原発を外国に売り歩く 日本の首相について思うこと『地球全生物の命運がかかっていることなのに』
原発をゼロにしてから死ぬのが、大人の責任だと思う。「未来の子供達の為に」
↓↓ポッチお願いします。
にほんブログ村